ライティング

【ライティング】文章は捨てた分だけ磨かれる

目安時間 5分

 

書いては消し

書いては消し

 

アウトプットした文章と

おなじぐらいの文章を捨ててきました。

 

上の2行ですが、最初はこう書きました。

 

おそらくアウトプットした文章と

おなじぐらいの文章を捨ててきました。

 

読み返した時に「おそらく」という部分に

「保身」「逃げ」を感じたので

「ちゃんと言い切ろう」と思って切りました。

 

結果としてこんな文章になりました。

 

アウトプットした文章と

おなじぐらいの文章を捨ててきました。

 

こういうことの繰り返しで

文章から不純物が消えて

自分が伝えたい思いが、とがっていきます。

 

なぜとがらせるのか。

とがった方が読み手の心に刺さるからです。

 

読み返すことが大事

 

ぼくは自分が書いた文章を何度も読み返します。

 

読み返すと、文章の「弱点」があぶり出されます。

 

一文が長い

リズムが悪い

補足が足りないから分からない

 

こういう感覚が自分の中から消えるまで、

何度も何度も読み返します。

 

どうしてそこまでやるのかと問われたら、

こう答えます。

 

文章は命そのものだし

読み手の命を奪うものだからです。

 

「命」とは「時間」です。

文章を書くには時間がかかります。

読むのにも時間がかかります。

 

「命を奪う」とは大げさかもしれませんが

間違っていはいません。

 

この文章だって、

読み手の命を「数分間」いただいています。

 

だからこそ、なるべく読み手が1回で理解できるように

書いては消し 書いては消しを繰り返して

「わかりやすさ」に、にじりよります。

 

天才・宮崎駿だってやっている

「もののけ姫はこうして生まれた」

……というドキュメンタリが好きでよく見ました。

 

今でも覚えているのは、

宮崎監督が、書いては消し、書いては消しを繰り返す姿です。

 

アニメーションにおいて本当にむずかしいのは

「カッコ悪い動き」なんだそうです。

 

こんな場面でした。

腹を撃たれたアシタカがようやく回復したものの、

足がなまってしまったがために、画面手前に「転ぶ」

 

高所から飛び降り、

いったんは着地したものの、バランスを崩して転ぶ。

……という動きです。

 

どこに重心を置いて、

どう転がせばいいのか。

 

「正解の線」をさぐるように、

あの天才が何度も何度も書き直すのです。

 

 

その背中からは「ちゃんと伝え切るんだ」という、

「怨念」のような「情熱」がほとばしっていました。

 

ぼくは、まあまあな凡人です。

1回でしっくりくる文章なんて書けません。

 

「しっくりこない」

「ピンとこない」

「流れが悪い」

 

こういう部分を可能な限り直します。

 

まあこれで伝わるでしょ……は、

たいてい伝わっていないのです。

 

だからこそ……

 

文章は捨てた分だけ磨かれる

 

心のどこかに置いて欲しいコトバです。

 

 

 

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この記事を書いた人

ミツ

11年半『報道ステーション』を担当した元放送作家┃「書けない」を終わりにするKindle無料コンテンツ→ http://melzo.jp/mitsu01/┃映像が視える文章を伝授するメルマガは固定ポスト┃「の」と「に」を打ち間違える人┃おりたたみ自転車とアニメが好き┃大和出版から「ぼくが失敗から学んだネット副業術」出版

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