【ライティング】年代をわかりやすくする工夫
論より証拠です。
二つの文章を比べてみてください。
①2011年、3月11日にぼくは生まれました。
②2011年、東日本大震災が起こった日に、ぼくは生まれました。
日本人にとって、2011年3月11日は忘れられない日付です。
①だけでも通じるかもしれませんが、
②のようにきっちりと出来事を書くと…。
「あの地震の最中に生まれたのか」
読者に、あの時の混乱と絶望をイメージしてもらうことができます。
たとえば僕が生まれた1975年(昭和50年)だと。
①まんが名作劇場サザエさん放送開始
②ベトナム戦争が終結
③第1回コミックマーケット開催(コミケ)
一般的には、①と②を使うのが良いかもしれません。
コンテンツの内容がアニメや漫画を扱ったものであれば③も効果的です。
「この作者はコミケと同じ年に生まれたのか。
だから、アニメや漫画が好きなのかもしれないな」
……なんて、思ってもらえるかもしれません。
目次
宇宙兄弟でも使っていた
宇宙兄弟は、タイトル通り、宇宙を目指す兄弟の物語です。
兄の南波六太(なんば むった)は
1993年10月28日生まれ。
これはサッカーワールドカップ予選敗退の「ドーハの悲劇」です。
弟の南波日々人(なんば ひびと)は
1996年9月17日生まれ。
これは野茂英雄投手がノーヒットノーランを達成した日。
兄は「ドーハの悲劇」弟は「ノーヒットノーラン達成」
陰と陽
光と影
わざと対照的な誕生日にしています。
これは漫画を読むと、謎が解けます。
素晴らしい作品ですので、ぜひ手に取ってみてください。
時代性を出すための要素
例えば、2000年だとこんな感じです。
話題になった映画
「グラディエーター」
「ミッションインポッシブル2」
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」
話題になった歌
「TSUNAMI」(サザンオールスターズ)
話題になった本
「ハリーポッターと秘密の部屋」
話題になったゲーム・ガジェット
「ソニーがPlayStation 2を発売」
先ほどあげた例以外にも、
当時話題になった映画や流行歌やベストセラーやゲームを取り上げるのも効果的です。
年代が多少ずれていても、なんとなくイメージが湧きます。
ドンピシャの人は「そういえば、あったなあ!」と、作者に親近感を抱きます。
生まれた年以外の用途
例えば。
「息子がはじめて歩いた日」
「はじめてデートをした年」
「はじめて女の子(男の子)にふられた年」
「彼からプロポーズされた年」
「我が家に飼い犬のチビがやってきた年」
こんな出来事にも、その年のニュース・出来事・流行を絡めると、
読者の脳裏に映像や歌が流れ出し、
ただの情報が〝立体的〟になります。
せっかく年代を使うのであれば、ぜひ使ってみてください。
これはぼくのKindle本、
「ベストセラーを獲る!
Kindle出版バイブル」から抜粋した内容です。
こんな内容が6万字を超えるボリュームで書かれています。
気になった方はどうぞ。
Kindle出版バイブル」
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