【Kindle出版】本の冒頭で読者を引きつける一言とは
目次
冒頭でつかむ一言
(これは2023年7月7日に書いた記事です)
七夕の今夜、金曜ロードショーで
「風の谷のナウシカ」がTV放送されるので
こんなネタで朝の記事を書くことにしました。
冒頭でつかむ一言とは
「また村が一つ死んだ……」というユパの言葉です。
ユパは辺境一の剣豪でありながら、
戦争には参加せず、腐海(ふかい)の原因をもとめて
世界中を旅している人物です。
腐海(ふかい)……
戦争による科学文明の崩壊後に汚染された大地のこと。
人は住めず、巨大な蟲(むし)たちが君臨する終末世界。
こういった複雑な状況を たった一言
「また村が一つ死んだ……」で匂わせるのです。
コンテンツの頭って重要
これまで50冊以上のKindle本をモニターしてきました。
その時、多くの本でアドバイスしてきたのは
その本の「世界観」を匂わせる一言です。
自分で考えた言葉でもいいし
著名人の言葉を借りるでもいいし
いま書いている、おりたたみ自転車の本だと
こんな言葉を使っています。
「自転車は
使い捨てのガジェットじゃないんですよ」
短いコトバですが、
なんとなく、この本の精神が見え隠れするじゃないですか。
(込めたのは自転車を大切にしたい気持ちです)
気分だけは一流コピーライター
思いつくままに書いてみます。
「あの一言で、わたしの恋愛観は変わった」
「あの時食べた、ラーメンの味を忘れない」
「他人の目は関係ない、二人が幸せならそれでいい」
「言葉で抱きしめるってこういうことか」
「人生は何歳からでも変えられる」
「すみませんじゃなく、ありがとう」
「あのワンクリックが、
すべての間違いであり始まりだった」
「1日は24時間もある」
「後悔したっていい」
「10年ぶりに見た子供の笑顔」
「本当は4人家族だったのに」
「遠いようで近い、近いようで遠い。それが……」
「往々にして人生は遠回りする」
「ほとんどのライティング本に書かれていないこと」
「困難はまな板の上に乗せろ」
「心が震えるってこういうことか」
「最高傑作なんていらない」
「Twitter本はこの1冊で終わりにしませんか?」
「お口に合う副業、見繕いました」
自分の本のテーマ、伝えたいこと、
それをにおわすコトバ、言い回しは何なのか。
最後の最後に考えてみてください。
お手本は目の前に
コツは「みなまで言わないこと」
ヒントは映画の名コピーにたくさんあります。
ジブリ作品における糸井重里さんの仕事はまさに天才です。
「このへんないきものは まだ日本にいるのです。たぶん。」
(となりのトトロ)
「4歳と14歳で、生きようと思った。」
(火垂るの墓)
「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。」
(魔女の宅急便)
「私はワタシと旅にでる。」
(おもひでぽろぽろ)
「カッコイイとは、こういうことさ。」
(紅の豚)
「タヌキだってがんばってるんだよォ」
(平成狸合戦ぽんぽこ)
「好きなひとが、できました。」
(耳をすませば)
「生きろ。」
(もののけ姫)
「家内安全は、世界の願い。」
(ホーホケキョとなりの山田くん)
「トンネルのむこうは、不思議の町でした。」
(千と千尋の神隠し)
「猫になっても、いいんじゃないッ?」
(猫の恩返し)
「ふたりが暮らした。」
(ハウルの動く城)
「見えぬものこそ。」
(ゲド戦記)
こういった天才の仕事をお手本にしながら
読者の心をグイッと引きつける「冒頭の一言」 考えてみてください。
もし、困ったら、相談ください。
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